日本酒好き/酒飲みのための鍋...それが鴨鍋

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あなたは今までに鴨鍋を食べたことがありますか?

意外に「ない」という方が多いかもしれませんね。

日本酒好きが集まるお蕎麦屋さんの鴨南蛮(かもなんば)についても、

食べる人はしばしば食べるが、食べない人は全く食べない、そんな特徴ある一杯でしょう。

それもそのはず、鴨南蛮の最も楽しむべきポイントは蕎麦ではなく実は鴨の甘い脂が溶け出たおつゆにこそあるからです。

蕎麦屋酒は大人の男の楽しみですが、日本酒が進むという意味において鴨南蛮は究極の一杯であるとも言えます。

そんな鴨肉の魅力をとことん味わい尽くせるのが鴨鍋の醍醐味でしょう。

けれども、スーパーで売られている鴨肉は決して安くはないですね。

調理の仕方もあまりよくわからないのでどうしても敬遠されてしまう。

鴨肉の醍醐味は何と言っても脂にあります。

つまり、脂が溶け出たおつゆこそに最大限の価値があるのです。

よって、お蕎麦屋さんでは面白い現象があります。

普通、天ぷら蕎麦にせよ何にせよ、ほとんどの方はおつゆを残します。

けれども、鴨南蛮を頼んだ人はほぼ絶対におつゆを飲み干しますから。

機会があればぜひ観察してみて下さい。

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日清のどん兵衛には鴨だしのバージョンもありますね。

その代わりに揚げや天ぷらの具材が見当たりません。

値段は同じですよ。

よくもまあ、こんな思い切った商品を出したなと思いますが、それくらいに鴨の脂が溶け出たおつゆは美味しいということなんです。

言うまでもなく、鴨鍋の主役もおつゆです。

決して肉自体ではありません。

鴨の甘い脂が溶け込んだ鍋つゆこそが主役なのです。

このおつゆと日本酒との相性が特に抜群なんです!

おつゆが温かいのでキリリと冷えた冷酒など最高に合います。

しかも、鴨鍋にはすき焼きや水炊きにはない風情があります。

この風情は池波正太郎の小説にしばしば登場する軍鶏鍋に通じるものがあります。

鴨鍋に生卵やポン酢等のつけだれは全く不要。

ただただ鴨の脂が溶け出たおつゆと具をストレートに味わってみて下さい。

〆の一品としてはやはり蕎麦が最も合います。

〆でさえ更に日本酒が進んでしまうという、なかなか罪な一品です。

ぜひあなたにもこの至福のひとときを....


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