アメ横のケバブ
今回の東京旅行ではいろいろなものを食べたが、俺が特に美味しいと思ったのは地元大阪では見向きもしなかったケバブサンドだ。
久しぶりに上野の西郷さんに会いに行こうと御徒町で降りてアメ横通って上野公園へ行くつもりで、朝の九時過ぎ、まだ開店準備中の店が目立つアメ横を歩いていると何やら肉のいい匂いがしてきた。
焼き肉かハンバーガーかと思えば、その匂いの元はケバブ屋だ。
大阪でも店前のベンチで食べるスタイルのケバブサンドはあるが、東京のそれと決定的に違うのは、どれだけ近づいても全く匂いがしない。
アメ横のそれは辺り一面に香ばしい肉の香りをまき散らしており、近づいて肉の塊を見てみれば肉汁が旨そうにポタポタと滴っているではないか。
大阪で見たときは食べたいとも何とも思わなかったが、ここのケバブは素通り不可能だった。
更に驚いたことにその界隈ではケバブ屋が何軒も密集しており、特にその中の一軒の店員もしくは店長またはオーナーの呼び込みのテンションが朝イチから高いというかとにかく陽気だ。
で、招かれるままにその店で人生初のケバブサンドを食べてみたが、これが見た目通りに実に旨い。
なかなかのボリュームだが、ぺろっと食べてしまった。あまりに美味しかったので六本木交差点にあるケバブ屋でも食べてみた。
アメ横のそれには及ばないものの、これまた旨い。
この味を期待して大阪で食べてもきっと期待外れやろな。
何せ匂いもなければ肉汁も滴ってないしな。
それどころか道端の埃を被っているようにさえ見える。
よって、自分で作るのが正解だろう。
鶏胸か鶏ももを適当にスライスして蒸すか茹でるか炒める。
味付けは塩、胡椒、チリパウダーの三種類でいいだろう。
後はキャベツかレタス、トマト、オニオンスライスなどと共に食パンに挟めばいいだけ。
鶏肉500円分も作れば一体何個食えることやら。
こう考えればケバブサンドというのはボロ儲けやな。
ケバブサンド?何それ?と思った方も心配無用だ。
出店の手軽さや原価率の低さを考えれば今後あっと言う間に日本全国へ分布していくと思われる。
けれども、アメ横のそれはまた500円払ってでも食べたいものだ。
それくらい美味しかった。
今回は定番らしきスパイシーソースで食べたが、次回は本場の味と書いてあったガーリックヨーグルトソースを試してみようと思う。